2018年03月11日 掲載
平成30年日本作業療法士連盟総会開催
= 研修会の講師は作業療法士初の国会議員堀越けいにん氏=
日本作業療法士連盟事務局 米永まち子
平成30年度日本作業療法士連盟総会が3月11日(日)日本作業療法士協会10階研修会場にて 開催されました。全国(西は鹿児島・大分・愛媛・広島から東は山形)から29名の会員が参集、審議議案はすべて承認されました。
連盟会員カードと毎年発行しているシールは業務の効率化と経費削減の理由で廃止となりました。
その後の研修会では、34名が参加し、昨年10月の衆議院議員選挙で立憲民主党から北関東比例ブロックで当選された、作業療法士と天台宗僧侶の肩書を持つ群馬県大仁田の37歳の若い議員、堀越啓仁氏に講演をお願いしました。僧侶になる宿命の中、子供時代から生命倫理に関心を持ち、仏教は何ができるかを模索、東日本大震災の体験と、ボランティア活動を通して既成概念が一変、「住むとは」「生活に何が必要か」等を考えるうちに地方自治の重要性に行きつき、町会議員になろうと動いていた折、一昨年参議院選挙があり民進党出馬を押され、結果は落選でしたが24万票を獲得、昨年10月に立憲民主党の立ち上げ時、わずか5日で出馬を決意し見事当選されました。政治家としては、環境委員会に属して動物愛護管理法や食品ロスについて取り組んでいるとの事です。党内では政務調査会副委員長として、予算案等の精査を担当しておられます。作業療法士から様々な要望やOT自身の取り組みが上がってくるそうです。
活動の原点は「その人がその人らしく生きていける社会を目指す」「現場の声が生かされる政治をめざす」との信条をお持ちです。作業療法士として急性期・回復期の病院、訪問看護ステーションの立ち上げと運営、特養・デイサービスでの作業療法士を12年間経験され、作業療法の話ができる初めての国会議員のお話を聞くことが出来ました。会場から「今回の診療報酬は療法士にとって不利であり、やはり政治力を持つ必要がある」、「デイサービスにOTの配置の実現を」等の要望も上がりました。皆様からの要望を国会に届けていきましょう。
現在、地方連盟が9か所(大分・北海道・山口・茨城・大阪・東京・山梨・静岡・岡山)あり、各地方でもOTの声を政治家に届けています。今後、沖縄・奈良・愛媛・熊本・広島・兵庫・鹿児島・長崎で設立の動きがあります。活動に協力をお願いします。まずは連盟会員になりましょう。
杉原会長挨拶総会会場風景堀越議員(前列中央)と堀越議員の講演交流会交流会での堀越議員
堀越議員と杉原会長・比留間副会長